今までは自動車ばっかり さんざん色々なタイヤを体験してきましたが、
今回はもっと体に近い、あるいはもっと感じやすい 自転車での体験をこころみようと
店内に自転車を2台用意してみました。
1台目は、ロードバイク : ドイツのFELT製で F5というモデルです。
私などにはこのロードバイクの値打ちは正直よくわかりませんが、なかなかのすぐれものだそうです。はじめからの純正タイヤはこのメーカーが独自でもっているオリジナルタイヤが装着されていますが、今回のテーマのために敢えて日本製のいいタイヤをつけています。 タイヤ名 : IRC ASPITE PRO(アスピーテ プロ)
--- 乗ってみた感想 ---
安定感はバツグン。こんなに細いタイヤとは思えない安心感、特に想像と違っていたのは踏切や路面電車を横切るときの感触。バタバタ、ガタガタ、ガツンだと思っていたらそうではなくゴィーンなのです。誰もが想像するような不快な振動ではなく、柔らかくて滑らか しっかり伝わる心地よい振動でした。これだ!と思いました。しかし、そもそもロードバイクはそんなとこ走らないヨと言われるかもしれませんが、あるでしょ?しまなみとか・・。
よく考えてみると、自動車と違って自転車のタイヤはショックを吸収する働きがほぼタイヤだけにかかっています・・・そうつまりサスペンションやショックアブソーバーの働きも合わせて担っているってわけですよね。いやぁー、こんなに小さいのに大した奴だ・・とつくずく思います。
2台目はクロスバイク : コーダーブルーム(日本のメーカー)のCanaff700というモデルです。
このモデルは、誰もが気軽に乗り始めることができるスポーツバイクだそうです。外国のものと違い、日本人の体型に合わせた設計がなされ、なお且つ価格的ハードルもちょうどいい街乗り系のクロスバイクです。純正タイヤはKENDA(台湾のメーカー)が付いていますが、今回のテーマのために敢えて日本製のいいタイヤをつけています。
タイヤ名 : IRC METRO( メトロ ) 700×28c Yellow
--- 乗ってみた感想 ---
乗り味はソフトだけど、接地している箇所がしゃげてなくしっかりした感じで、よくころがっていつまでも止まろうとしない・・って感じです。わからんでしょ、これでは。でも正直な感想なんです。そしてこんな自転車乗ったことがないっていうくらいのスイスイ感がたまらなくいいんです。細いタイヤなのに身がしっかりしているんでしょうか?そしてもう一つよかったことは、車道の端の左下がりのフラつきそうなところでの走行では、まったく不安を感じさせない安定感、これには関心しました。私のように、自転車のことにはまったくド素人の、身長が低い(=短足)、このごろまったく運動をしていないので急に乗り出すとこけそうな、でも中高年(まだ思いたくないけど)なのでそろそろ何か運動を始めたい人でも 無理せず安心してずっとかっこよく乗っていられるんだろうなぁ~と思いました。
以上、『 タイヤによって、乗り味がここまでちがうものか・・・』を、普段は自動車のタイヤしかいじってないタイヤ屋が、自転車のタイヤに身をもって教えられたという一日でした。からだに引っ付いている自転車だからこそこのような違いがわかりやすいんでしょうね。おかげで自動車のタイヤの相談を受けたときのトークにも磨きがかかったかもしれません。
そして、興味がある人はいつでも置いてますのでよかったら乗ってみてください。当店裏の農道はアスファルトでクルマもめったに来ないのでちょうどいいお試しコースです。お天気のいい日にいかがですか?
当店はクルマのタイヤ屋であり、これは何の宣伝でもありませんので・・ご安心を。乗った感想だけ聞かせてくれれば・・・ただそれだけでOKです。
この度、ご協力していただいた自転車屋さんは、松山市の『サイクルショップ 倉橋 』さん。もう長いお付き合いになります、腕のいい自転車屋さんです。 ありがとうございました。